ネットワーク

LANケーブルの種類を解説!速度・形状・機器による3つの項目の選び方

2021年7月14日

LANケーブル

PCに接続するLANケーブルはどうやって選べば良い?

記号が多くて種類が多いように思えるんだけど、どのLANケーブルを選択して良いかがわからない。

LANケーブルの規格によって本当にスピードが変わったりするの?

LANケーブルを選ぶ場合の3つ項目

LANケーブルを選ぶ場合、下記の3つの項目よって選ばなければいけません。

3つの項目

  • 接続方式
  • 形状
  • 通信機器の規格

接続方式

LANケーブルの接続方式に下記の接続方式があります。他にも接続方式がありますが基本的には下記になります。

接続方式

  • 40G BASE-T
  • 10G BASE-T
  • 1000 BASE-TX
  • 1000 BASE-T
  • 100 BASE-TX
  • 10 BASE-T

BASE-TとBASE-TXの違いについて簡単に説明しますと、送信と受信の伝送規格が異なります。

ちなみに1000BASE-Tと1000BASE-TXの場合、1000BASE-TXの方が品質が良いです。

形状

LANケーブルの形状には3つの形状があり、用途によって適した使い方があります。

LANケーブル形状

  • スタンダード
  • スリム
  • フラット

スタンダードタイプ

スタンダードタイプ

スタンダードタイプは丸く太いケーブルで曲げにくい点があります。ですが太い分、通信をするのに優れています。

企業とかではこのタイプが使用されるのがほとんどでね。

理由としては誰でも作り方が分かれば作りやすい理由のが理由になります。

スリムタイプ

スリムタイプ

スタンダードタイプより丸く細いケーブルになります。

柔らかくて曲げやすいので床や壁といった場所に併せやすいです。

フラットタイプ

フラットタイプ

フラットタイプは、平たい形状のケーブルになります。

平たい分、ドアの隙間やカーペットの下を通したりすることができます。

このタイプは、踏んでも配線が潰れにくいのが特徴で、私もこのフラットタイプを利用して部屋の隙間を通したり、カーペットの下に敷いたりしています。

巻き取りタイプ

変わったタイプとして、巻き取りタイプがあります。

水道で使うホースとか電源ケーブルのドラムみたいな感じで、ケーブルをコンパクトに収納することができ、携帯用のケーブルとしてオススメになります。

通信機器の規格

LANケーブルを選ぶ際は、通信機器の規格に合わせるようにします。

通信機器にも接続方式と同じ規格がある為、1000BASE-Tであれば、1000BASE-T対応のLANケーブルを選択します。

LANケーブルの性能が良ければ、下位との互換性により問題ないですが、10G BASE-Tの通信機器に対して1000BASE-TのLANケーブルだと1Gbps以上の性能を発揮する事ができません。

ちなみに、10G BASE-Tは10Gbpsの速度になります。

LANケーブルの種類をカンタンに覚える方法

LANケーブルは基本的にカテゴリーの略が頭について、数字と記号が後につきます。

下記の例えのように、CAT + 数字 + 記号(ない場合もある)になります。

例え

CAT5e

CAT6

2021年7月現在で覚えておけば良い規格は下記になります。

LANケーブル名称

  • CAT8
  • CAT7
  • CAT6A
  • CAT6
  • CAT5e

現状のスタンダードはCAT5eですが、今後の事を考えるとCAT6以上の購入をオススメします。

種類による伝送速度はどのくらい?

伝送速度と伝送帯域について下記の表にまとめました。

とりあえずCATの後の数字が大きくなれば、伝送速度と伝送帯域の効率が良くなり性能が良いです。

CAT8CAT7CAT6ACAT6CAT5e
伝送速度40Gbps10Gbps10Gbps1Gbps1Gbps
伝送帯域2,000MHz600MHz500MHz250MHz100MHz

通信速度で選ぶには

通信速度だけで選ぶ場合は、CAT以降の数字の大きいもので選ぶと通信速度が速くなります。

伝送速度の表で見てもわかると思いますが、CAT8だと40GbpsCAT6だと1Gbpsかなりの差があります。

注意

速度で選ぶ際に注意して欲しいのが、機器自体にも規格があります。

購入する際は、機器の規格も含め調べてから購入しましょう。

対応年数

以前までは、国税庁の減価償却扱いで耐用年数は18年となっていましたが、LAN設備の耐用年数が廃止になりました。

この耐用年数はあくまでも税法上の耐用年数であり、実際の耐用年数は定められておらず、曖昧な状態になっております。

調べてみたのですが、20年から30年という期間が社団法人 日本電線工業会から資料の発表がされています。

実際どれを選択したら良いか

まずは通信機器の規格を調べます。

その通信機器が1000BASE-T以上であれば、LANケーブルも1000BASE-Tを購入して良いでしょう。

しかし通信機器が100BASEだったり遅い規格の場合は、今後のことを考え通信機器を取り替えることをオススメします。

次に形状による選択を行います。丸いので良いのか平たいのを買うのか、部屋の環境に左右されるのでどの形状が良いかは個人で判断してください。

まとめ

LANケーブルには、基本的な形状が3つあります。

  • スタンダードタイプ
  • スリムタイプ
  • フラットタイプ

ほかにも巻き取りタイプのようなものありますが、メジャーではないです。

耐用年数については、ほぼ交換する必要が無いような年数となっていますが、ネットワークが遅なったなと実感したり劣化が見られるのであれば、ケーブルの交換を検討してみるのもありです。

今現在、規格が一番良いとされているCAT8が良いからといって安易に選ばないでくだあい。

所持しているネットワーク機器やプロバイダーによって、対応していない可能性もあるので、まずは所持しているネットワーク機器の把握が大事です。

LANケーブルを選ぶ際は、いろいろ確認することをオススメします。

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